信州の自然
新潟・長野県境近く、妙高高原のイモリ池は真冬でもマイカーで気軽に訪れることのできる写真愛好家向けの好ポイント。 特におすすめは、新雪の翌朝!! くっきりと望む妙高山は両翼を広げたワシのよう.... 結氷した湖面には湖畔の木々がシルエットを映し込み…
1月下旬からの大寒波により出現した諏訪湖の「御神渡り(おみわたり)」は、2月5日に拝観式が行われ、正式に認定されました。 この後も連日の極寒にて御神渡りは日に日に発達し、近年例のないほどの見事さです。 この週末までがオススメですが、その後は天候…
スキーのメッカ、北アルプス白馬山麓。 信越県境の豪雪地帯ですが、その雪の下にはギフチョウ・ヒメギフチョウの蛹(さなぎ)が眠っています。 秋のうちに見つけておいた蛹は、倒木の樹皮裏に雪をさけて隠れるように貼り付いています。 朝焼けの白馬八方尾根…
5日朝、5季ぶりに御神渡りが出現した諏訪湖で、湖面を覆った氷に節(亀裂)が入り、一列にせり上がる「御神渡り」(おみわたり)を正式決定する神事「拝観式」が行なわれました。 今季の占いから、今年の天候は「不安定から順調へ」、作柄は「やや良」、経済…
都内などの大雪や各地で水道凍結など、このところ大寒波の影響が伝わってきます。 長野県の中央部、諏訪湖も日に日に全面結氷が進み、ついに4〜5年ぶりの御神渡り(おみわたり)が出来初めました。 まだその規模は小さいものの、さらに大きく盛り上がり、諏…
長野県のほぼ真ん中、諏訪湖は標高約800メートル。 毎年1月中旬ともなると結氷が始まります。 それでも湖に注ぐ砥川周辺では、やや水温が温かいためか、コハクチョウやコガモ・マガモなどが集まり、時間を決めての餌やりも行われています。 泳ぐもの、水上で…
前回は高原のブナ林に生息する、フジミドリシジミをとり上げたので、今回はごく里山に近いメスアカミドリシジミを紹介します。 この越冬卵は日本産ゼフィルスの中で最も大きく美しい一つで卵のひとつで直径1ミリ強。ルーペでのぞくと、おまんじゅう型の表面…
長野・群馬県境の本白根山(2171m)が1月23日、水蒸気爆発したニュースはまったく誰も予期しなかったことで大変驚きました。 私も何回か、高山植物のコマクサと高山蝶ミヤマモンキチョウの撮影に登っていますが、爆発の気配などまるでない古い巨大な火口原…
高原の木々を純白に装う樹氷と霧氷。 快晴そして厳冬の朝、高原は純白に覆われています。 カラナツ林の樹氷、高原のダケカンバ、シラカバの整然とした個性ゆたかな樹氷、さらにはブナ原生林の太い幹と対峙するかのようなスケールを感じさせる枝いっぱいの樹…
晩秋11月から早春3月までの約5ヶ月。蝶愛好家にとっては春からのワンシーズンのフィールドワークも終わりホッとする季節。 一年間の成果など思い出しつつ、標本や資料の整理などを行うひととき。 こんなオフシーズンですが、この季節ならではの楽しみは、ゼ…
真冬の上高地。白銀に輝く穂高連峰、霧氷に覆われる大正池や田代池。清涼な梓川....。数えあげれば、その魅力に限りありません。 しかも近年は安房トンネルの開通により、釜トンネル入口までは年間を通して車輌通行可能なため、日帰りで訪れる写真愛好家やフ…
長野・群馬両県に裾野を広げる浅間山。 たおやかなその姿は地域のシンボルであり、四季の移り変わりを物語ってくれます。 真冬、雪化粧した浅間山の朝焼けを撮るべく、夜明け前の鬼押出しルートの最高地点に到着...。寒風の只中、日の出を待ちます。 そして…
明けましておめでとうございます。 今年は良い天気が続き、良い写真が撮れますよう!! 正月らしく、ブログの第一弾は、御来光にて。 撮影場所は、中央アルプス千畳敷カールから。ここは駒ヶ根市内からバス・ゴンドラを乗り継いで、山頂駅まで誰でもたどり着…
いよいよ、というよりはあっという間の年の瀬となってしまいました。 本年最後のブログ....ということで、最も印象的な落日シーンをご覧ください。 長野市から直線距離にして約100キロメートル。 北アルプス槍ヶ岳は、はるか南西方向に小さく望めます。そ…
凍えるような里山の朝、小道にはコナラやさまざまな木々の落葉が霜をつけています。 特に目立つのは、ミズナラの葉。 ノコギリの大きな刃のような形が霜にフチ取られて一層はっきりします。 まだ緑色の小さな下草もそれなりに、皆、白く装おっています。 撮…
一ヶ月近く過ぎてしまいましたが、長野市郊外の松代の里山で、オオムラサキ越冬幼虫の調査を地元の方々主催にて行い、私も参加しました。 期日は11月24日。長野県北部、標高約300メートルのこの地では、ちょうどこの頃直前に一気に寒くなり、オオムラサキ幼…
12月に入り、北アルプス連山もしっかりと雪化粧。 早朝、長野市内の自宅を出て、戸隠高原の西端、大望峠へ。 名のごとく、北アルプスが一望。八方尾根から五竜・鹿島槍、はるか南端には常念・槍ヶ岳まで遠望できます。 惜しむらくは白馬三山が手前の一夜山に…
長野県北部の飯綱高原。2015年に「妙高戸隠連山国立公園」として新たに指定された妙高山、黒姫山を望む霊仙寺湖があります。 新雪の湖畔には、メタセコイアの大木があり、まだ紅葉に彩られて背景の山々とのコントストも美しい。 1月中〜下旬になると湖面は結…
長野市内からマイカーで1時間足らずの戸隠高原は、由緒ある戸隠神社の地でもあり、宝光社・中社・奥社と続く。 そのいちばん手前の宝光社周辺は田畑も多く、イネ・ソバ・豆類などが栽培されている、のどかな地である。 戸隠連峰はすでに陽も落ちているが、…
今秋、戸隠連峰は新雪が遅く、なかなか新雪のベストシーンに出会えてませんでしたが、12月2日、夕映えに染まり湖面に映り込む姿を撮りに鏡池に。 幸い、昼過ぎから空を覆っていた雲は見事に晴れ渡り、湖面もまさしく磨き込んだ鏡そのもの。 西岳の突峰は陽を…
端正な双峰で知られる北アルプス後立山連峰の盟主・鹿島槍ヶ岳(2889m)。 その双峰が最も美しく望める地は、大町市黒沢高原・大町市美麻・小川村あたりでしょう。 南峰と北峰が違いに拮抗しつつ比の打ち所のない調和を保ち、美と険しさをみせてくれます。 …
信州の冬の味覚といえば、野沢菜漬け。スキーを滑りまくった後、暖かな温泉に入り、部屋で食べる冷たい野沢菜漬け.....そしてアツアツの地酒!!これは、もう信州の冬ならでは! その野沢菜の収穫もそろそろ終盤。信州各地では野沢菜(北信)やその地伝統の…
長野市から1998冬季NAGANOオリンピック道路を白馬村へ約40分。 「日本の美しい村」としてもアピールしている小川村に入ると、北アルプス後立山連峰の鹿島槍ヶ岳から白馬連峰に至る山稜が見えてきます。 今の季節、里の紅葉は終わったものの、後立山連峰はほ…
パワースポットとしてもすっかり有名になった戸隠高原の鏡池。はるか西方に望む北アルプス連山の雪化粧から遅れること約半月、ようやく急峻な岩峰も白く装ってきました。 11月25日の新雪から3日後、冬ならではの紺碧の青空となり、雪積もる北道から鏡池へ。…
遅い春でしたが、4月20日過ぎから一気に気温が上がり、固い蕾だった信州各地の桜も、ソメイヨシノを始めとして次々と開花。 その桜をいわば、ふるさと信州のシンボルたる名桜を撮り歩きましたので、その一部をご紹介します。 信州の桜の特筆すべき点は、その…
4月15日の白馬山麓、ヒメギフ・ギフチョウのロケハンはまだまったく桜は固い蕾状態で、あと1週間位は先になりそう。 しかし、ミヤマアオイの直径1cmほどの新葉は開き始めていました。 (白馬山麓、直径1センチ足らずのミヤマアオイの新葉) 上田市西方の青木…
北信濃もこの一週間ほどで一気にフローラの春へと移り変わりました。 4月7日からは日中、19〜20℃の日々が続き、花の名所「森のアンズ」や「松代東条のアンズ」が満開となり、遅れること1週間で、各地の桜も咲き始めました。 となると、次々と開花する桜を追…
白馬山麓へ、ギフチョウ・ヒメギフチョウの様子見がてら早春の撮影行。 AM11:00で気温は21度。春の陽気につられてエゾスジグロシロチョウや越冬後のタテハ類が舞いおどり、長かった冬を忘れさせてくれます。 10年以上前に訪れた飯森のザゼンソウ群生地は、ま…
ようやく長野市近郊のアンズの花が咲き始めました。 庭のコブシも淡クリーム色につぼみが色づいてきました。 おとといは日中14℃ほどに気温上昇し、郊外の道沿いで越冬後のキチョウ、キタテハ、ヒオドシチョウ(?)を三つも見られてラッキー。 なんとか春の気配…
早春の里山歩きは楽しい。 道端のオオイヌノフグリが出迎えてくれる。 落葉を踏みしめて小道をゆくと、越冬明けのスジボソヤマキチョウが林間を縫うように舞い、シータテハやヒオドシチョウが路上で翅を広げている、羽化したてのコツバメやルリシジミ、エゾ…