自然写真家・栗田貞多男の撮影日記

Sadao kurita Photography Diary


JPS(日本写真家協会)自然写真家・栗田貞多男の信州の四季の撮影記録を綴ります。
(写真の無断使用はかたく禁じます)

早春、ヒメギフチョウとカタクリの里を訪ねて

早春の里山歩きは楽しい。

 

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道端のオオイヌノフグリが出迎えてくれる。

 

 

落葉を踏みしめて小道をゆくと、越冬明けのスジボソヤマキチョウが林間を縫うように舞い、シータテハやヒオドシチョウが路上で翅を広げている、羽化したてのコツバメやルリシジミ、エゾスジグロシロチョウも姿を見せる。

 

 

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カタクリ群生地うっすらとピンク色に4月2日染まるはずがまったく気配なし

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蕾はまだしっかり固い

 

 

ところが昨日、長野市郊外のカタクリ群生地に行ってみたところ、入り口のダンコウバイはまだ固い蕾。奥に進んでもあの懐かしいカタクリの花も全く開花していない。例年は今頃が七分咲きのはずなのだが…。ようやくのこと一輪だけ咲く花をみつけた。

 

そういえば、今年は越冬明けのチョウには先週、キタテハをひとつ見ただけ。山々の残雪量は例年並みだし、このことろそれほど寒くもない…のにである。蝶友に聞いても、まったく見ていないという。どういうことだろうか。

 

白馬村ヒメギフチョウは例年4月10日〜15日頃に姿を見せるが、今春は一週間くらいは遅れそうだ。待ち遠しい。

 

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このフォトは昨年4月15日白馬村にて(『ギフチョウの里』に掲載)