自然写真家・栗田貞多男の撮影日記

Sadao kurita Photography Diary


JPS(日本写真家協会)自然写真家・栗田貞多男の信州の四季の撮影記録を綴ります。
(写真の無断使用はかたく禁じます)

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の森、ぜフィルス(ミドリシジミ族)の越冬卵を求めて Ⅱ

前回は高原のブナ林に生息する、フジミドリシジミをとり上げたので、今回はごく里山に近いメスアカミドリシジミを紹介します。 この越冬卵は日本産ゼフィルスの中で最も大きく美しい一つで卵のひとつで直径1ミリ強。ルーペでのぞくと、おまんじゅう型の表面…

爆発の本白根山、高山植物と高山蝶のダメージは!?

只々、おどろくばかりの本白根山爆発ですが、私などナチュラリストにとっては、今春以降、はたして本白根山の生態系・動植物はどうなっていくのか....それが心配です。 本白根山の全容と今回の噴火地・鏡池周辺について 本白根山の山頂一帯は広大な火口原に…

コマクサと高山蝶ミヤマモンキチョウ 本白根山 爆発

長野・群馬県境の本白根山(2171m)が1月23日、水蒸気爆発したニュースはまったく誰も予期しなかったことで大変驚きました。 私も何回か、高山植物のコマクサと高山蝶ミヤマモンキチョウの撮影に登っていますが、爆発の気配などまるでない古い巨大な火口原…

冬の高原の美、樹氷と霧氷

高原の木々を純白に装う樹氷と霧氷。 快晴そして厳冬の朝、高原は純白に覆われています。 カラナツ林の樹氷、高原のダケカンバ、シラカバの整然とした個性ゆたかな樹氷、さらにはブナ原生林の太い幹と対峙するかのようなスケールを感じさせる枝いっぱいの樹…

冬の森、小さな生命を宿した宝石たち(ゼフィルス卵 Ⅰ )

晩秋11月から早春3月までの約5ヶ月。蝶愛好家にとっては春からのワンシーズンのフィールドワークも終わりホッとする季節。 一年間の成果など思い出しつつ、標本や資料の整理などを行うひととき。 こんなオフシーズンですが、この季節ならではの楽しみは、ゼ…

厳冬・上高地、撮影紀行

真冬の上高地。白銀に輝く穂高連峰、霧氷に覆われる大正池や田代池。清涼な梓川....。数えあげれば、その魅力に限りありません。 しかも近年は安房トンネルの開通により、釜トンネル入口までは年間を通して車輌通行可能なため、日帰りで訪れる写真愛好家やフ…

浅間山、朝焼けに染まる

長野・群馬両県に裾野を広げる浅間山。 たおやかなその姿は地域のシンボルであり、四季の移り変わりを物語ってくれます。 真冬、雪化粧した浅間山の朝焼けを撮るべく、夜明け前の鬼押出しルートの最高地点に到着...。寒風の只中、日の出を待ちます。 そして…

里山の情景 冬越しの薪

初冬、信州の山里を走っていると時々、畑や道の脇に積まれている薪に出会います。 この薪で一冬を暖かく過ごすのでしょうか。 我が家の小さな薪ストーブだと一日、くべて(これは信州・北信濃の方言かも・・火に入れる)いればおよそ一束ほど使いますが、そ…

謹賀新年 南アルプス御来光

明けましておめでとうございます。 今年は良い天気が続き、良い写真が撮れますよう!! 正月らしく、ブログの第一弾は、御来光にて。 撮影場所は、中央アルプス千畳敷カールから。ここは駒ヶ根市内からバス・ゴンドラを乗り継いで、山頂駅まで誰でもたどり着…