自然写真家・栗田貞多男の撮影日記

Sadao kurita Photography Diary


JPS(日本写真家協会)自然写真家・栗田貞多男の信州の四季の撮影記録を綴ります。
(写真の無断使用はかたく禁じます)

写真

冬の撮影ポイント 真冬の妙高山とイモリ池

新潟・長野県境近く、妙高高原のイモリ池は真冬でもマイカーで気軽に訪れることのできる写真愛好家向けの好ポイント。 特におすすめは、新雪の翌朝!! くっきりと望む妙高山は両翼を広げたワシのよう.... 結氷した湖面には湖畔の木々がシルエットを映し込み…

山のくらし 竹細工

北信濃は戸隠高原。 ここはこの地特産の根曲がり竹だけを使った竹細工の里でもあります。 霧下蕎麦でも知られる戸隠蕎麦を盛る平たい小ざるはじめ、大ざる、手提げ籠、農具まで多種多様。 戸隠中社始め、竹細工店があって、覗いてみるだけでも楽しい。 これ…

コハクチョウとカモの群れ 諏訪湖

長野県のほぼ真ん中、諏訪湖は標高約800メートル。 毎年1月中旬ともなると結氷が始まります。 それでも湖に注ぐ砥川周辺では、やや水温が温かいためか、コハクチョウやコガモ・マガモなどが集まり、時間を決めての餌やりも行われています。 泳ぐもの、水上で…

コマクサと高山蝶ミヤマモンキチョウ 本白根山 爆発

長野・群馬県境の本白根山(2171m)が1月23日、水蒸気爆発したニュースはまったく誰も予期しなかったことで大変驚きました。 私も何回か、高山植物のコマクサと高山蝶ミヤマモンキチョウの撮影に登っていますが、爆発の気配などまるでない古い巨大な火口原…

冬の高原の美、樹氷と霧氷

高原の木々を純白に装う樹氷と霧氷。 快晴そして厳冬の朝、高原は純白に覆われています。 カラナツ林の樹氷、高原のダケカンバ、シラカバの整然とした個性ゆたかな樹氷、さらにはブナ原生林の太い幹と対峙するかのようなスケールを感じさせる枝いっぱいの樹…

厳冬・上高地、撮影紀行

真冬の上高地。白銀に輝く穂高連峰、霧氷に覆われる大正池や田代池。清涼な梓川....。数えあげれば、その魅力に限りありません。 しかも近年は安房トンネルの開通により、釜トンネル入口までは年間を通して車輌通行可能なため、日帰りで訪れる写真愛好家やフ…

浅間山、朝焼けに染まる

長野・群馬両県に裾野を広げる浅間山。 たおやかなその姿は地域のシンボルであり、四季の移り変わりを物語ってくれます。 真冬、雪化粧した浅間山の朝焼けを撮るべく、夜明け前の鬼押出しルートの最高地点に到着...。寒風の只中、日の出を待ちます。 そして…

里山の情景 冬越しの薪

初冬、信州の山里を走っていると時々、畑や道の脇に積まれている薪に出会います。 この薪で一冬を暖かく過ごすのでしょうか。 我が家の小さな薪ストーブだと一日、くべて(これは信州・北信濃の方言かも・・火に入れる)いればおよそ一束ほど使いますが、そ…

謹賀新年 南アルプス御来光

明けましておめでとうございます。 今年は良い天気が続き、良い写真が撮れますよう!! 正月らしく、ブログの第一弾は、御来光にて。 撮影場所は、中央アルプス千畳敷カールから。ここは駒ヶ根市内からバス・ゴンドラを乗り継いで、山頂駅まで誰でもたどり着…

北アルプス・槍ヶ岳を突き差す落日のドラマ

いよいよ、というよりはあっという間の年の瀬となってしまいました。 本年最後のブログ....ということで、最も印象的な落日シーンをご覧ください。 長野市から直線距離にして約100キロメートル。 北アルプス槍ヶ岳は、はるか南西方向に小さく望めます。そ…

初冬の小さなシーン、霜と落葉

凍えるような里山の朝、小道にはコナラやさまざまな木々の落葉が霜をつけています。 特に目立つのは、ミズナラの葉。 ノコギリの大きな刃のような形が霜にフチ取られて一層はっきりします。 まだ緑色の小さな下草もそれなりに、皆、白く装おっています。 撮…

朝焼けの北アルプス

12月に入り、北アルプス連山もしっかりと雪化粧。 早朝、長野市内の自宅を出て、戸隠高原の西端、大望峠へ。 名のごとく、北アルプスが一望。八方尾根から五竜・鹿島槍、はるか南端には常念・槍ヶ岳まで遠望できます。 惜しむらくは白馬三山が手前の一夜山に…

新雪と紅葉のコントラスト

長野県北部の飯綱高原。2015年に「妙高戸隠連山国立公園」として新たに指定された妙高山、黒姫山を望む霊仙寺湖があります。 新雪の湖畔には、メタセコイアの大木があり、まだ紅葉に彩られて背景の山々とのコントストも美しい。 1月中〜下旬になると湖面は結…

山村残照

長野市内からマイカーで1時間足らずの戸隠高原は、由緒ある戸隠神社の地でもあり、宝光社・中社・奥社と続く。 そのいちばん手前の宝光社周辺は田畑も多く、イネ・ソバ・豆類などが栽培されている、のどかな地である。 戸隠連峰はすでに陽も落ちているが、…

戸隠高原・鏡池夕映え

今秋、戸隠連峰は新雪が遅く、なかなか新雪のベストシーンに出会えてませんでしたが、12月2日、夕映えに染まり湖面に映り込む姿を撮りに鏡池に。 幸い、昼過ぎから空を覆っていた雲は見事に晴れ渡り、湖面もまさしく磨き込んだ鏡そのもの。 西岳の突峰は陽を…

黎明の鹿島槍ヶ岳

端正な双峰で知られる北アルプス後立山連峰の盟主・鹿島槍ヶ岳(2889m)。 その双峰が最も美しく望める地は、大町市黒沢高原・大町市美麻・小川村あたりでしょう。 南峰と北峰が違いに拮抗しつつ比の打ち所のない調和を保ち、美と険しさをみせてくれます。 …

信州・冬の味覚、野沢菜

信州の冬の味覚といえば、野沢菜漬け。スキーを滑りまくった後、暖かな温泉に入り、部屋で食べる冷たい野沢菜漬け.....そしてアツアツの地酒!!これは、もう信州の冬ならでは! その野沢菜の収穫もそろそろ終盤。信州各地では野沢菜(北信)やその地伝統の…

初冬の北信濃。柿と新雪の鹿島槍ヶ岳

長野市から1998冬季NAGANOオリンピック道路を白馬村へ約40分。 「日本の美しい村」としてもアピールしている小川村に入ると、北アルプス後立山連峰の鹿島槍ヶ岳から白馬連峰に至る山稜が見えてきます。 今の季節、里の紅葉は終わったものの、後立山連峰はほ…

戸隠鏡池・結氷する

パワースポットとしてもすっかり有名になった戸隠高原の鏡池。はるか西方に望む北アルプス連山の雪化粧から遅れること約半月、ようやく急峻な岩峰も白く装ってきました。 11月25日の新雪から3日後、冬ならではの紺碧の青空となり、雪積もる北道から鏡池へ。…

信州各地、天然記念物の桜を訪ねて。

遅い春でしたが、4月20日過ぎから一気に気温が上がり、固い蕾だった信州各地の桜も、ソメイヨシノを始めとして次々と開花。 その桜をいわば、ふるさと信州のシンボルたる名桜を撮り歩きましたので、その一部をご紹介します。 信州の桜の特筆すべき点は、その…

信州もいよいよ桜のシーズンオン

北信濃もこの一週間ほどで一気にフローラの春へと移り変わりました。 4月7日からは日中、19〜20℃の日々が続き、花の名所「森のアンズ」や「松代東条のアンズ」が満開となり、遅れること1週間で、各地の桜も咲き始めました。 となると、次々と開花する桜を追…

白馬山麓 フクジュソウに越冬エルタテハ訪花

白馬山麓へ、ギフチョウ・ヒメギフチョウの様子見がてら早春の撮影行。 AM11:00で気温は21度。春の陽気につられてエゾスジグロシロチョウや越冬後のタテハ類が舞いおどり、長かった冬を忘れさせてくれます。 10年以上前に訪れた飯森のザゼンソウ群生地は、ま…

アンズ開花始め。越冬の蝶もようやく飛びはじめました。

ようやく長野市近郊のアンズの花が咲き始めました。 庭のコブシも淡クリーム色につぼみが色づいてきました。 おとといは日中14℃ほどに気温上昇し、郊外の道沿いで越冬後のキチョウ、キタテハ、ヒオドシチョウ(?)を三つも見られてラッキー。 なんとか春の気配…

Nikon D800からD810にバージョンアップ

約50年ニコン派ですが、友人が一昨年D810を購入し、作品を拝見したところ、D800よりはひとクラスレベルアップで素晴らしい。 なにが良いかというと、質感がしっかりしており派手ではなく品がある... ということで、私もD810を購入しました。 D800の気になる…

たそがれの北アルプス連峰遠望

長野県軽井沢から小諸市へ至る浅間山麓の一般道「浅間サンライン」からは、はるか西方に槍・穂高連峰をはじめとする北アルプスの山並みが見事に並ぶ。特に夕景には山々や空も赤く染まり、感度的なシーンとなる。 3月11日、夕方5時目、穂高連峰の真ん中に夕日…

浅間山 噴煙と残雪のベストシーン

この一ヶ月近く、長野・群馬県境の浅間山の勝王が活発で、噴煙もよく上がっている。 長野県小諸市や東御市、軽井沢町追分あたりからはまだ時折浅間山に残雪があり、その後、数日は山腹に浅間山特有の山頂から山腹へ放射状の雪筋が現れる。 刻々と変化する噴…