自然写真家・栗田貞多男の撮影日記

Sadao kurita Photography Diary


JPS(日本写真家協会)自然写真家・栗田貞多男の信州の四季の撮影記録を綴ります。
(写真の無断使用はかたく禁じます)

信州各地、天然記念物の桜を訪ねて。

遅い春でしたが、4月20日過ぎから一気に気温が上がり、固い蕾だった信州各地の桜も、ソメイヨシノを始めとして次々と開花。

その桜をいわば、ふるさと信州のシンボルたる名桜を撮り歩きましたので、その一部をご紹介します。

 

信州の桜の特筆すべき点は、そのバックに残雪の北・南・中央アルプス八ヶ岳浅間山などが映り込めることで、特に今春は山々の残雪が多く、いくつもの素晴らしいシーンに出会うことができました。

 

 

小川村「立尾の桜」(2017.4.24撮影)

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鹿島槍をバックに咲く姿は、一服の絵画。

辺りには赤味濃い枝垂れ桜などもあり、桜と残雪の北アルプス眺望のベストポイント。

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さらに小高い丘からは北アルプス連山の爺ヶ岳、鹿島槍、五竜。白馬三山のパノラマまで望める。

 

 

富士見町「田端のしだれ桜」(2017.4.30撮影)

田端地区の共同墓地にあり、しだれ桜とコブシがまるで一株のように同時に花咲く。

その上、そのバックには西南方向には残雪輝く甲斐駒ケ岳、東には八ヶ岳が望める。これほどの美しいシーンは残雪の多い今春だけだろう。

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コブシ(左)としだれ桜(右)

背景には残雪輝く甲斐駒ケ岳

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東からは八ヶ岳が映り込む。心安らぐシーン。