自然写真家・栗田貞多男の撮影日記

Sadao kurita Photography Diary


JPS(日本写真家協会)自然写真家・栗田貞多男の信州の四季の撮影記録を綴ります。
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冬の森、ぜフィルス(ミドリシジミ族)の越冬卵を求めて Ⅱ

前回は高原のブナ林に生息する、フジミドリシジミをとり上げたので、今回はごく里山に近いメスアカミドリシジミを紹介します。

 

この越冬卵は日本産ゼフィルスの中で最も大きく美しい一つで卵のひとつで直径1ミリ強。ルーペでのぞくと、おまんじゅう型の表面には100以上の明瞭な突起が並んでいます。

 

サクラ類の枝先先端近くに1卵ずつ産まれていますが、野外でも枝先をしっかり見ていくと、「あった...あった...。」よく見つけられます。

 

春先、孵化した幼虫は6月中旬、梅雨の始まり頃、里山の沢沿いなどによく姿を見せてくれます。

 

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サクラの枝先に産まれたメスアカミドシリジミ越冬卵。ぜひルーペで美しさを楽しんでほしい

 

f:id:kuritasadao:20180109135352j:plain梅雨の始め頃、メスアカミドリシジミ2頭の雄がテリトリー卍飛翔を続ける