自然写真家・栗田貞多男の撮影日記

Sadao kurita Photography Diary


JPS(日本写真家協会)自然写真家・栗田貞多男の信州の四季の撮影記録を綴ります。
(写真の無断使用はかたく禁じます)

信州・冬の味覚、野沢菜

信州の冬の味覚といえば、野沢菜漬け。スキーを滑りまくった後、暖かな温泉に入り、部屋で食べる冷たい野沢菜漬け.....そしてアツアツの地酒!!これは、もう信州の冬ならでは!

 

その野沢菜の収穫もそろそろ終盤。信州各地では野沢菜(北信)やその地伝統の羽広菜・稲核菜などがあり、いずれも各地・各家庭など特有のつけ方もあり、これもまた味覚探訪の楽しみ。。

 

12月3日、長野市西部の山村、中条の地京原(ちきょうがはら)でも最後の野沢菜採りツアーにファミリーや常連仲間たちが訪れていました。

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新雪後立山連峰もひときわ野沢菜の味を引き締めてくれるでしょう。

 

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初冬の北信濃。柿と新雪の鹿島槍ヶ岳

長野市から1998冬季NAGANOオリンピック道路を白馬村へ約40分。

 

「日本の美しい村」としてもアピールしている小川村に入ると、北アルプス後立山連峰鹿島槍ヶ岳から白馬連峰に至る山稜が見えてきます。

 

今の季節、里の紅葉は終わったものの、後立山連峰はほぼ雪化粧....。

オリンピック道路からマイカーで大洞高原へ10分ほど登ると、鈴なりの柿の木がそこここに!

 

新雪鹿島槍ヶ岳をバックにした姿は、まさしく初冬のベストショット。

 

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今このあたりは信州の冬の味覚、野沢菜の収穫時期でもあります。

野沢菜については後日また!!

 

戸隠鏡池・結氷する

 パワースポットとしてもすっかり有名になった戸隠高原の鏡池。はるか西方に望む北アルプス連山の雪化粧から遅れること約半月、ようやく急峻な岩峰も白く装ってきました。

 

 11月25日の新雪から3日後、冬ならではの紺碧の青空となり、雪積もる北道から鏡池へ。幸い、まだ車は鏡池まで入れ、人も車もごくわずか。湖面はほぼ全面結氷の始まりで、真冬なら結氷した湖面上に描かれてしまう歩くスキーのシェプールもなく、静寂のみ。湖畔のミズナラが樹影を落とし、徐々に結氷する湖面は微妙なグラデーションを見せる.......

 

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 12月からは、北道を歩くこと約30分。平坦な雪道なので、スノーシューで簡単に行けるでしょう。

白馬山麓のギフチョウ・ヒメギフチョウは、約10日遅れか!

今春は、2〜3月の低温のため春の訪れが遅く、例年4月10日頃から舞い始めるヒメギフチョウ(春の舞姫ギフチョウ(春の女神)も、白馬山麓では4月20日過ぎから岩岳山麓などでようやくヒメギフチョウが見られました。

佐野坂のギフチョウヒメギフチョウ混棲地は4月20日頃にはまったく姿なく、おそらく5月10日頃が発生ピークかと思われます。

 

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白馬山麓だけにみられるギフチョウのイエローリング(イエローバンド型)。

翅を開くとまさに黄金のリングのよう!

(「ギフチョウの里」より)

 

 

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信州各地、天然記念物の桜を訪ねて。

遅い春でしたが、4月20日過ぎから一気に気温が上がり、固い蕾だった信州各地の桜も、ソメイヨシノを始めとして次々と開花。

その桜をいわば、ふるさと信州のシンボルたる名桜を撮り歩きましたので、その一部をご紹介します。

 

信州の桜の特筆すべき点は、そのバックに残雪の北・南・中央アルプス八ヶ岳浅間山などが映り込めることで、特に今春は山々の残雪が多く、いくつもの素晴らしいシーンに出会うことができました。

 

 

小川村「立尾の桜」(2017.4.24撮影)

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鹿島槍をバックに咲く姿は、一服の絵画。

辺りには赤味濃い枝垂れ桜などもあり、桜と残雪の北アルプス眺望のベストポイント。

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さらに小高い丘からは北アルプス連山の爺ヶ岳、鹿島槍、五竜。白馬三山のパノラマまで望める。

 

 

富士見町「田端のしだれ桜」(2017.4.30撮影)

田端地区の共同墓地にあり、しだれ桜とコブシがまるで一株のように同時に花咲く。

その上、そのバックには西南方向には残雪輝く甲斐駒ケ岳、東には八ヶ岳が望める。これほどの美しいシーンは残雪の多い今春だけだろう。

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コブシ(左)としだれ桜(右)

背景には残雪輝く甲斐駒ケ岳

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東からは八ヶ岳が映り込む。心安らぐシーン。

 

 

 

鳩山邦夫氏・追悼展「舞姫たちよ、永遠に!」

2017年4月29日(土)〜8月20日(日)まで青木村信州昆虫資料館にて、鳩山邦夫さんの追悼展「舞姫たちよ、永遠に!」を開催いたします。

 

別荘のある軽井沢で幼少期より、蝶の採集・調査を続けておられたことにより御縁があり、この度ほど近い青木村にて追悼展を開催する事となりました。

 

皆さま、ぜひ足を御運びください。

 (詳しくは、信州昆虫資料館へお問い合わせください。)

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ヒメギフチョウ、ようやく初見

4月15日の白馬山麓、ヒメギフ・ギフチョウのロケハンはまだまったく桜は固い蕾状態で、あと1週間位は先になりそう。

しかし、ミヤマアオイの直径1cmほどの新葉は開き始めていました。

f:id:kuritasadao:20170420171731j:plain(白馬山麓、直径1センチ足らずのミヤマアオイの新葉)

 

上田市西方の青木村では4月19日、ようやくヒメギフチョウを初見。

一週間ほど前から多く見られたとのことでした。

 

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カタクリに吸蜜するヒメギフチョウ。春の蜜も多いため吸蜜時期は長い(ギフチョウの里より)

 

 

 

 

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