自然写真家・栗田貞多男の撮影日記

Sadao kurita Photography Diary


JPS(日本写真家協会)自然写真家・栗田貞多男の信州の四季の撮影記録を綴ります。
(写真の無断使用はかたく禁じます)

信州もいよいよ桜のシーズンオン

信濃もこの一週間ほどで一気にフローラの春へと移り変わりました。

 

4月7日からは日中、19〜20℃の日々が続き、花の名所「森のアンズ」や「松代東条のアンズ」が満開となり、遅れること1週間で、各地の桜も咲き始めました。

 

となると、次々と開花する桜を追っての撮影も忙しく、信州最南の飯田地方をはじめ、まずは各地の平地の桜を追う日々です。

 

 

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飯島町「西岸寺の彼岸しだれ桜」

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飯田市毛賀の「くよとの彼岸桜」

白馬山麓 フクジュソウに越冬エルタテハ訪花

白馬山麓へ、ギフチョウヒメギフチョウの様子見がてら早春の撮影行。

AM11:00で気温は21度。春の陽気につられてエゾスジグロシロチョウや越冬後のタテハ類が舞いおどり、長かった冬を忘れさせてくれます。

 

10年以上前に訪れた飯森のザゼンソウ群生地は、まだ半分雪の中。

その雪の中から濃赤褐色のザゼンソウが頭をのぞかせる....そんなシーンを探すものの、ほとんどザゼンソウ見当たらず。時期的には開花に合わせたはずがなぜ?

 

ようやく2〜3の小さめの花を見つけました。

生育環境の大きな変化は見られず、近年の温度上昇によるものでしょうか。

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やっと見つけたザゼンソウ。かつては群生地だったが...

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それでも小さなお地蔵様のような姿はかわいらしい

 

ザゼンソウはあきらめて、道沿いのフクジュソウの群生を撮っていたら、赤茶色のタテハチョウが訪花。なんと越冬後のエルタテハでした。

この花とチョウのシーンは初めて。いささかボロでしたが、白馬らしいラッキーな出会いでした。

 

 

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道沿いに咲くフクジュソウ。バックの白い山は栂池方面。

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フクジュソウに訪花した越冬後のエルタテハ

 

 

アンズ開花始め。越冬の蝶もようやく飛びはじめました。

ようやく長野市近郊のアンズの花が咲き始めました。

庭のコブシも淡クリーム色につぼみが色づいてきました。

おとといは日中14℃ほどに気温上昇し、郊外の道沿いで越冬後のキチョウ、キタテハ、ヒオドシチョウ(?)を三つも見られてラッキー。

 

なんとか春の気配が感じ始められてきたよう。

来週が待ち遠しい。

 

里山に咲くダンコウバイに遅い春雪が(2016.3.25/長野市郊外)

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昨年の春は3月25日、裏山のダンコウバイが綺麗だったのだが、今春はまだつぼみ…

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長野市松代のアンズ畑。去年3月25日には五分咲きだったが春の遅雪も舞っていた

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ギフチョウ・ヒメギフチョウ 飼育まだ羽化せず

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地表の古い樹皮内側に蛹化(『ギフチョウの里』より)

 

 

例年、今頃には羽化するギフチョウヒメギフチョウが一頭も羽化しません。

 

考えてみると、今年の長野市の3月の平均気温は3〜5℃ほど低いようで、オオムラサキ越冬幼虫も、じっと葉の裏に止まったまま.....。

 

今週末は天候悪化の予報なので、来週あたりから長野市近郊のヒメギフチョウ探しを初めよう。

 

 

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小岩の下側に蛹化した1蛹(『ギフチョウの里』より)

 

 

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早春、ヒメギフチョウとカタクリの里を訪ねて

早春の里山歩きは楽しい。

 

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道端のオオイヌノフグリが出迎えてくれる。

 

 

落葉を踏みしめて小道をゆくと、越冬明けのスジボソヤマキチョウが林間を縫うように舞い、シータテハやヒオドシチョウが路上で翅を広げている、羽化したてのコツバメやルリシジミ、エゾスジグロシロチョウも姿を見せる。

 

 

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カタクリ群生地うっすらとピンク色に4月2日染まるはずがまったく気配なし

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蕾はまだしっかり固い

 

 

ところが昨日、長野市郊外のカタクリ群生地に行ってみたところ、入り口のダンコウバイはまだ固い蕾。奥に進んでもあの懐かしいカタクリの花も全く開花していない。例年は今頃が七分咲きのはずなのだが…。ようやくのこと一輪だけ咲く花をみつけた。

 

そういえば、今年は越冬明けのチョウには先週、キタテハをひとつ見ただけ。山々の残雪量は例年並みだし、このことろそれほど寒くもない…のにである。蝶友に聞いても、まったく見ていないという。どういうことだろうか。

 

白馬村ヒメギフチョウは例年4月10日〜15日頃に姿を見せるが、今春は一週間くらいは遅れそうだ。待ち遠しい。

 

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このフォトは昨年4月15日白馬村にて(『ギフチョウの里』に掲載)

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Nikon D800からD810にバージョンアップ

約50年ニコン派ですが、友人が一昨年D810を購入し、作品を拝見したところ、D800よりはひとクラスレベルアップで素晴らしい。

 

なにが良いかというと、質感がしっかりしており派手ではなく品がある...

 

ということで、私もD810を購入しました。

 

D800の気になる金属質のシャッター音もなく、秒5コマも蝶などの生態写真撮影にはありがたい。

 

自然撮影向けに今のところ、申し分なしです。

 

 

早朝の丹霞郷にて

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